株主総会前

株主総会前に2年前の株主総会のことを振り返ってみましょう。
ビジネスパーソン半世紀 第3回 株主総会直前の退社劇
本当にドタバタでしたね!


青野社長にとってサイボウズの10年間は決して順風満帆ではなかったようです。
1.ウェブ直販で急成長するも、頭打ちに
2.パートナー販売に乗り出し、息を吹き返す
3.軌道に乗ったところで、高須賀前社長退任の申し出
4.社員の大量流出
5.社員はヘトヘトだが見かけは業績絶好調、株価急上昇
6.急激なM&Aによる暖簾代償却負担で業績悪化、株価急落
7.一部の子会社を売却し、大規模グループウェアに集中。

一見場当たり的な対応にも見えるが「できるだけ多くの人にサイボウズ製品を使ってもらう」という根本的な部分がぶれず、ウェブ直販という成功体験にしがみつくことがなかったおかげでここまでやってこれたのだと思う。カリスマ社長と天才プログラマーの狭間での調整役はかなりの激務だったのではなかろうか…

社長は今まで1株たりとも売却していません。高須賀さんが株を手放す際に大半は住商情報に譲渡しましたが、一部は青野社長とラボの畑社長がそれぞれ2億ずつ借金して残りの株を引き受けています。
掲示板では株価に無頓着な社長と酷評されていますが、非常に信頼性のある経営陣だと思っています。

最近のボウズは情報を小出しにしているので、株主総会ではおそらくサプライズはないでしょうが、1万人規模の大企業や官公庁に重点をおくという方向性に期待しています。